沖縄楽器の素材として長い間使われてきたゆし木やくるちは、今では非常に貴重な資源となってしまいました。経済の成長にともなう建材需要の高まりにより、森林が伐採されてしまったためです。その結果、現代の三線の多くは東南アジア産の木材が使用されており、伝統的な沖縄県産の素材が希少化しています。八重山くるちや島くるちなどを用いた楽器は、今では非常に珍しい存在となっています。

この困難な状況を打破するため、実際に沖縄県北部を訪れ、現地で素材を探し出すプロジェクトを立ち上げたことにより。地域の人々が大切に保護してくださっていた原木を、少しずつ素材として提供していただけるようになりました。当店では、このような想いのこもった貴重な素材を使用し、伝統的な工芸技術を活かした弦楽器を提供しています。